~2024年5月30日から2024年8月20日までのヨーロッパ周辺青春旅行記~
旅の始まりは、東京羽田空港から香港を経由し、ドイツ・フランクフルト空港に到着したところからスタートします。
出発:羽田空港 → 香港空港 → フランクフルト空港
飛行機はキャセイパシフィック航空を利用し、羽田空港からオンタイムで出発。香港には予定よりも15分ほど早く到着しました。香港空港では約4時間の待ち時間があり、暇を持て余したものの、次のフライトもオンタイムで出発し、フランクフルト空港にも予定通りに着陸。今回の旅行は、3つのイベントだけを決めて、それ以外は自由気ままに過ごすノープラン旅行なので、時間に追われることもなく、ここまでは順調な滑り出しでした。(ここまでは…)
到着:フランクフルト空港
ドイツへの旅行は今回が2度目ですが、1度目はワーキングホリデー中の友人が空港まで迎えに来てくれたため、何もかもスムーズでした。(友人が合流早々パスポートを電車内に置き忘れるというハプニングがあったことを除いては)。
当時はまだ電子決済は普及しておらず(存在すらなかった時代です)、今回の移動はほぼ初めてのことばかり。まずは空港内の電車に乗り、フランクフルトの駅に向かいます。
入国審査は並ぶこともなく、スムーズに列の後方に向かい歩いていくと、そのまま順番がきて、「滞在はいつまでか?」と質問されただけであっさり終了しました。前回のヒースロー空港での顔認証よりも早く済んだ印象です。
ちなみに、今回は5月30日から9月2日までの長期滞在にもかかわらず、私は初日から宿泊施設を予約せずに現地で探すことにしていたので、不法滞在の意思がないことを示すため、帰りのオープンチケットの航空券を審査官に提示してみました。
遅延:ドイツ鉄道(DB)の洗礼!フランクフルト空港 → コブレンツ 4時間の待ちぼうけ
香港からフランクフルトまでの飛行機内では、隣に座ったドイツ在住のマレーシア人マダムと他愛もない会話を楽しみました。彼女はEDEKAというスーパーマーケットでパンを作る仕事をしていて、今回、3週間の休暇を取ってマレーシアの孫に会いに帰省していたそうです。マレー語、英語、ドイツ語が堪能な彼女は、ドイツ語を3ヵ月で習得したとのこと。「どうやって勉強したのですか?」と軽い気持ちで質問すると、「必要に迫られて、3ヵ月で習得しなければならなかった」と返答され。多言語が話せるなんていいなと軽く考えていた自分が少し恥ずかしく感じました。
そんな会話を思いだしながら、フランクフルト空港で美味しそうなプレッツェルを見かけた時は、「ドイツに来た!」とテンションが上がったものの、ヨーロッパは日本と比べて物価が高いう上に、2024年5月時点では尋常でない円安が進んでいたこともあって、プレッツェル1個が€3.00~3.50、つまり日本円で630円(@170円換算)?!到着早々に物価高を目の当たりにし、怯えながらプレッツェルは買わずにとりあえず写真だけを撮影しました。
今回は現地通貨を一切持たず、WISEというデポジットカード(アプリ&カード)で支払いを済ませる予定で、移動の電車をOmioで調べて、オンラインでチケットを購入しようとしたところ、まさかの決済エラーが発生し、購入出来ない事態に!
仕方なくフランクフルト駅構内の窓口に並びましたが、そこでは駅案内のみでチケット販売は別の場所だと言われ、スーツケースを押しながら窓口を探してウロウロ。e-チケットは言葉が不自由な観光客にとっても助かるものですが、こうした決済エラーが起きると、やはり人に直接聞きたくなるものだと痛感しました。
最終的に、自動券売機で無事にチケットを購入できたものの、少々疲れたスタートになりました。
券売機を英語表記に切り替えると、試行錯誤しながらも何とかチケットの購入はできるものの、その種類を選ぶ画面で手が止まります。もちろん安いチケットが理想ですが、それぞれに利用制限がありまる。「ドイツの電車は遅延が当たり前」と聞いていたため、私は一番高い「Flexpreis」を選択しました。
1番安い「Super Sparpreis」でも、DB側の遅延が一定時間を超えた場合は、追加料金なしで他の電車に乗れる、あるいは何%か返金されるという情報もありますが、私は今回利用していないので、その真偽はわかりません。
10:22発のICE728/Dusseldorf行きの電車に乗る予定でしたが、この時点で約1時間の遅延が発生していました。ドイツでは、電車が遅延した場合に到着ホームが変更されることもあるため、私は電光掲示板を睨みながら、構内アナウンスに耳を澄ませていました。念のため、ホーム変更があった際にすぐ移動できるよう、エスカレーター付近で待機していました。
ドイツ語のアナウンスの後に英語でも案内が流れるものの、私が乗る予定の電車の情報は一向に出てこず、後から出発する予定の電車が先に到着するなど、不安が募るばかりでした。
入国審査や荷物の受け取りを終えたのが午前8時過ぎ。駅構内をうろつきながらチケットを購入したのが9時30分頃なので、ドイツ到着からすでに2時間が経過していました。当日の予定は、宿を確保するだけで他には特に急ぐ用事はなかったものの、購入した電車に乗れなかった場合を考えると、不安でいっぱいでした。(実際には、購入したいたのが「Flexpreis」チケットだったので、行き先が同じ電車ならどれでも乗れると後で知るのですが、当時はそんな知識もなく焦っていました)。
しばらくすると、ホームにオレンジ色のベストを着た駅スタッフが現れ、路頭に迷っている乗客(主に観光客)の対応を始めました。その中の一人の女性スタッフが「どの電車に乗るのですか?」と声をかけてくれたので、私は持っていたチケットを見せながら、「このホームで合っているのか?」「この電車で良いのか?」「チケットの有効化は済んでる状態なのか?」と、矢継ぎ早に質問攻めにしてしまいました。彼女は遅延対応に慣れているのか、一つ一つ丁寧に教えてくれた上に、「乗る電車が来たら教えてあげる」とまで言ってくれました。お言葉に甘え、私は他の乗客の邪魔にならないよう、少し離れた場所からスタッフの動きを見守っていました。
ところが、待っている間に、乗車予定だったICE728が「遅延からキャンセルになった」とのアナウンス!「え?えぇ?えええ?」これだけ待ってキャンセルとかある??」信じられない気持ちでいっぱいです。東京のように交通機関が定刻通り動くのが当たり前の環境に慣れていた私は、遅延はともかく、まさかキャンセルになるなんて予想もしていませんでした。これがドイツ鉄道では日常茶飯事のようで、遅延やキャンセルは特に珍しいことではないそうです。
結局、もともと9:55発の予定だったICE1020が11:50に遅延して到着し、追加料金なしで乗れることを確認して、ドイツ到着から、4時間経った頃、ようやく空港を後にすることができました。
後記:ドイツ鉄道(DB)の切符、賢い購入方法とは
後々調べてみると、書類を提出すれば電車遅延に対してチケットの一部が返金される制度があるようです。ドイツ到着初日に電車遅延の洗礼を受けた私ですが、その時は返金制度について何も知らず、自動券売機で購入していたために見過ごしてしまいました。しかし、この後にもまた電車遅延に遭遇した際には、OMIOでe-チケットを購入していたため、遅延のお詫びとして次回乗車券の20%OFFクーポンがメールで届きました。
色々と調べて準備することが最善ではありますが、特に初心者の旅行では、窓口や券売機でその場限りの支払いをするよりも、e-チケットで購入することをお勧めします。eチケット購入時にはメールアドレスの登録が必要になるため、遅延時のお知らせやお詫びのクーポンが後から届く可能性があるのでお勧めです。
まぁ最もお勧めの移動手段は、ドイツ鉄道を使わずに長距離格安バス(FLIXBUS)などの利用を検討することですが。
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