ポルシェのハイブリッド&電動モデル ~革新を駆ける未来のかたち~

ドイツ

ポルシェの革新的技術と未来志向の精神を体現する、ハイブリッド&電動モデルを紹介します。Semper Vivusや918 Spyderなど、環境性能と高性能を両立させたモデルを中心に、時代を先取りした未来のクルマたちの進化の軌跡を辿ります。気になる車種は下のリンクからジャンプしてご覧ください。

※掲載している車種は、現在公開中のものと、今後順次公開予定のものを含みます。
執筆状況により公開時期が変動することがございます。あらかじめご了承ください。

🚗 Porsche 918 Spyder(2013年)

ポルシェの高性能プラグインハイブリッドスーパーカー。自然吸気V8エンジンと電気モーターを組み合わせ、優れた加速力と環境性能を両立しています。

2013年Porsche918スパイダー
918スパイダーは、2010年3月のジュネーブモーターショーでコンセプトカーとして初めて公開され、その後2013年9月に市販モデルの生産を開始。限定918台が2014年12月までのわずか15ヶ月で完売し、2015年6月に生産を終了しました。主な販売先はアメリカ(297台)、中国(100台)、ドイツ(100台)、カナダ(35台)などです。
2011年の北米国際オートショーでは、918スパイダーをベースにしたRSRレーシングバリエーションが発表されましたが、これは市販化には至りませんでした。
918スパイダーは、ポルシェ初のプラグインハイブリッド量産車である「パナメーラSEハイブリッド(2014年)」に続く、ブランド2番目のプラグインハイブリッド車となります。

歴史的な変革
ハイブリッド技術のフラッグシップとして誕生した918スパイダーは、4.6リッターV型8気筒自然吸気エンジンと2基の電気モーターを組み合わせ、総合出力887馬力を発揮。環境性能と圧倒的なパフォーマンスを両立し、後の高性能ハイブリッドモデルにも大きな影響を与えました。
特に、2013年9月にはオプションの「ヴァイザッハパッケージ」を装備した車両が、ニュルブルクリンク北コース(20.6km)で6分57秒を記録。公道走行可能な量産車として初めて“7分の壁”を破り、当時の世界最速タイムとして高く評価されました。

Spyderの特徴
918スパイダーは、ポルシェが掲げる「未来のスポーツカー像」を体現した限定生産モデルです。軽量なカーボンファイバー製モノコック構造を採用し、剛性と軽さを両立。空力性能を高めるアクティブエアロシステムが、走行状況に応じて自動的にリアウイングやエアフラップを調整します。
4つの走行モード(E-Drive/ハイブリッド/スポーツ ハイブリッド/レース ハイブリッド)により、静かなEV走行からサーキット全開走行まで幅広いシーンに対応。7速PDKトランスミッションと精緻なトルク配分制御により、圧倒的な加速力と安定性を実現します。
その存在は、単なるスーパーカーではなく、高性能と環境性能の両立を追求した次世代ハイパーカーとして位置づけられています。

製造年2013年
エンジン4.6L V型8気筒自然吸気(608馬力)
電気モーター前輪1基・後輪1基(合計282馬力)
総合出力887馬力/最大トルク 1,280Nm
トランスミッション7速デュアルクラッチ(PDK)
最高速度345 km/h
バッテリーリチウムイオン(プラグインハイブリッド方式)
走行モードE-Drive/ハイブリッド/スポーツ ハイブリッド/レース ハイブリッド
備考2013年ヴァイザッハパッケージ装備車がニュルブルクリンク20.6kmで6分57秒を記録

出典 WIKIPEDIA:Porsche 918

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